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発行部数が34万部を超える雑誌「サンキュ!」。
雑誌が売れない中、販売も好調で、メディアからの取材も多く、消費財
メーカーの注目が高い雑誌です。
平均年齢35歳、乳児~小学校低学年の子供を持つ結婚10年以内の新米主婦で、
平均世帯年収は644万円。住居は首都圏に偏らず、全国で購読されています。
特長的なのは、毎号”お金”にまつわる特集が組まれていることです。対象が、好景
気を経験したことがなく、生活を堅実にとらえている主婦たちにとって、将来に対する
不安として”お金”の特集は外せない話題と言えるのでしょう。
サンキュ!では、毎年恒例企画として『食費節約グランプリ』を特集していますが、今
回は「食費は抑えても、やみくもに頑張りすぎない」という傾向だそう。
「ケチっぽいのはイヤ!」、「いちから手作りは無理!」、「もやしはもう飽きた!」・・・、
というコピーが並んでいます。
食費節約の王道というべき”なんでも手作り”、”激安食材の使いまわし”を
覆す意外な方法で、賢く、ラクして、楽しく節約に取り組むのが今どき主婦です。
食費節約グランプリ金賞の主婦は、「どちらが得か」だけを考え、
・新鮮なうちに食べきるため、50円高くても使い切れる分を購入
・材料からそろえると高いので、冷凍餃子に頼る
・揚げるよりラクだから、1個18円のコロッケを買う
・・・結果、頑張らずに食費を減らしたそうです。
円安、原油高などを背景に、値上がりが相次いでいますが、食費を減らした
人たちには意外な共通点があったようです。
・ジャムやバターなどが必要なパンではなく、米を食べる
・原料不足で品薄なバターの代わりに、ココナッツオイル
・カット野菜を買っている
・・・など、以前の常識とは違った合理的に節約をしているようです。
今までの手作り&激安食材ではない方法で節約をしている理由は
何なのでしょうか?
男女共同参画白書 平成26年版によると、1997年以降は共働き世帯数が
専業主婦の世帯数を上回り、2013年には共働き世帯が1,065万世帯、
専業主婦世帯が745万世帯となり、共働き世帯は今後も増加が見込まれて
います。
主婦は家事に、育児に、そして仕事にと、以前に比べて忙しくなっている
状況があり、少しでも家族との時間や自分のための時間を作るためにも、
ラクに節約する方法を賢く取り入れているのです。
<参照元>
・サンキュ!2015年3月号
・サンキュ!媒体資料