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タグ:ドレッシング主婦女性時短食ラボ
定番のフレンチドレッシング、和風ドレッシング、胡麻ドレッシングをはじめ
シーザードレッシングにパクチードレッシングと様々なフレーバーが登場している
ドレッシング市場。
最近では、粉末タイプや珍しい素材を使用したり、機能性を高めたり
また、容量や容器に至るまでドレッシングの進化が続いています。
日本食糧新聞によると、2015年の家庭用ドレッシング市場は約2%増の785億円で
成長カテゴリとされています。
ドレッシングは一般的に野菜サラダに”かける”調味料として使われてきました。
いわゆる、野菜サラダにかける専用調味料がドレッシングとして認識されていたのです。
それが、メーカーやクックパッドなどでドレッシングを活用した
サラダ以外のレシピが提案されたことで、
ドレッシング=万能調味料 が定着したのです。
汎用性のあるメニュー提案のポイントは5つ
1の肉や魚にもかけるドレッシングとは、カルパッチョにかけるソースとして。
2の炒め用調味料とは、塩こしょうや醤油で味付けする野菜炒めなど、
塩こしょうのかわりにドレッシングで味付けする提案。
3の下味をつける調味料とは、醤油で下味をつけてから揚げる唐揚げなど
醤油ではなくドレッシングで下味をつけるという提案。
4のマリネ液としては、材料をドレッシングに漬け込んで
即席の洋風漬物などの提案。
5の混ぜる・和えるは、おからをドレッシングで和えたり、
ドレッシングで混ぜご飯など。
野菜サラダにかけるだけから、
5つの方向のメニュー提案がされたことで
ドレッシング1つで簡単に味が決まり、
いろいろな料理が作ることができるため
汎用性の高い”万能調味料”として定着したポイントです。
普段使っているドレッシングについて知り合いの主婦たちへ聞いてみると、
ほとんどの人は3種類のドレッシングが冷蔵庫に入っていて、
2種類は家族の好きなドレッシングをリピート購入、あとの1本は新商品だったり、
いわゆるトライアルで購入したドレッシングだそうです。
この3本目のトライアルドレッシングは、気に入れば家族の定番入りするのですが、
あまり好みではないドレッシングだった場合、使い切る前に次のトライアル商品を
買っているといいます。
そのような状況の中、食材をムダなく使い切りたい主婦にとって、
油、酢、塩、スパイスなどで味が調えられたドレッシングが”万能調味料”として
メニュー提案がされたことで、使い切れるようになったそうです。
ドレッシングの汎用性が女性の特性にマッチしたポイントは
上記の3つが主なポイントでしょう。
今後注目したいドレッシングはフレーバー以外の特長で
目立ってきているものをあげると
特に注目度の高い油については健康をキーワードに
カラダにいいと言われる、えごま油、アマニ油、オリーブ油、
ココナッツ油などを使用したドレッシングが登場しています。
オーガニックココナツオイル使用のドレッシング
(MC ココナツオイルドレッシング/ユウキ食品)
画像引用:ユウキ食品
ノンオイルドレッシングは長く人気のある商品ですが、このノンオイルに加え
最近は減塩、希少糖使用、乳酸菌、コラーゲン入りなど
健康に作用するドレッシングが目立ち始めました。
様々な機能性が期待されている 希少糖を使用したドレッシング
(贅沢ドレッシング ソテーオニオン/キンリューフーズ)
画像引用:キンリューフーズ
カラフルなドレッシングをかけると食卓が華やかになりますね。
色がきれいなドレッシングと言えば人参ドレッシングですが、
最近注目しているのはいちごやブルーベリーなどのフルーツを
使用し、素材の色だけで鮮やかなドレッシングに仕上げている商品が
増えてきていると思います。
家庭にある材料だけで作られた酸味を効かせたカラフルなフレッシュドレッシング
(フレッシュドレッシング いちご・ブルーベリー/カラーズ)